花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

毒舌・批判・絶賛あり。作者さんの意図とか考えを想像するのが好・き!

きら「僕らはみんな死んでいる♪」感想 少女漫画と少年・青年漫画の違い

キンドルの無料電子コミックにあったので読んでみました。
きら「僕らはみんな死んでいる♪」
(無料は3巻まででしたが、最終10巻まで結局買ってしまいました)
 
とても面白かったです。
 

 

僕らはみんな死んでいる♪ 1 (クイーンズコミックス)

僕らはみんな死んでいる♪ 1 (クイーンズコミックス)

 

 

 
実は、私あまり少女漫画読まなくて。
というのも主な理由二つです。
 
①世界観がぬるい
②男性キャラクターが都合よすぎ
 
でも、①か②かのいずれかをクリアしていれば読みます。
(何様だわたしは…)
 
 
篠原千絵さんとか田村由美さんの漫画は
どうにも男性キャラがご都合ですが
世界観や設定、そこにのるストーリーまわりが
ドラマチックで素晴らしいですよねえ。
だから大好きです。
(けっ、こんな男いねーよ!とは読みながら思ってますが)
 
 
 
そこでいくと、この「僕らはみんな死んでいる♪」。
設定もキャラクターも、中途半端なところはありながらも、
「サスペンス感と心理描写と読後感」第一主義!という感じで
振り切ってくれていたので、
読みやすかったし、面白かったです!
 
 
≪簡単なあらすじ≫---------------------------------
突如、謎の空間に集められた10~40代の男女8名。
実は彼らは同じ日に死んでしまった人達だった!
この謎空間で生活し、相思相愛のカップルが生まれたら
生き返ることができる、というラブゲームが始まるのだった!
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①世界観
サスペンスちっくでとても面白いです。
こういう舞台設定もあるんだなあ、と思いました。
が、
詳細設定はほとんどなく、「不思議な力」「神様は気まぐれ」で
ストーリーが進んでいってしまったのが個人的に残念。
 
これが少年・青年向け漫画だったら、
まず確実に「世界の謎」「神様の正体と意図」の解明と革命が
最優先事項になるはずです。
 
 
とはいえ、こちらは少女漫画。
そういう込み入った情報は読者は気にしない能力を持っています。
それよりもキャラクターの心情や変化がメインですので、
世界観の設定はあえて排除したんでしょうね。
 
また「不思議な力」「神様は気まぐれ」で進んでしまったラストも、
設定やリアリティ以上に読後感を優先したものだと思います。
 
 
私もあえてそのへんは気にせず読めば、
一人一人の過去が明かされていく展開、
そこからの心情の変化、
交錯する群像劇、
ということで楽しめました。
 
 
 
②男性キャラクターについて
そこまでご都合~という人もいなく、
妙にリアル感あって良かったなあと。
(好みじゃない女性を拒否したりとか)
 
総じてちょい草食系だったので
生々しい展開にならなかったし、
引っ込み思案系が多かったので無神経な人もいなくて
平和的すぎると思いましたが、読後感は良かったです。
 
女性キャラクターは少女漫画だけあって
かなり生々しいですが。
 
 
ただ、キーとなるキャラクター「ユアン(男)」ですが、
彼のエピソードはイマイチでした。
 
彼と神様の過去は途中でなんとなく想像つくものの、
あまりにも想像どおりだったし、
むしろ想像以上にひねりがなく、
「そんな女々しい考え方で、自分の命を捨てる人、
 いるかなあ?」と思っちゃいました。
 
ただの登場人物だったら良いのですが、
最重要キャラなので、これまでひっぱっておいて
ちょっと肩透かし感ありました。
 
 
 
うーんでも伏線はりやキャラクターのちょっとした仕草は
さすがな作品でした。
 
実はきらさんの作品を読むのは初めてでしたが、
次回作以降もチェックしてみようと思いました。