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内田春菊さん 「教育してます?」感想 内田春菊さんの愚痴の需要

 

教育してます? (角川文庫)

教育してます? (角川文庫)

 

 

内田春菊さん 「教育してます?」感想

 
口コミだと
「またこの愚痴ですか…」
「特定の人物への愚痴を使いまわしていて、
 読者への不誠実さすら感じる、残念」
みたいな意見が多く…
 
とはいえなんだかんだ気になって読んでみました。
 
 
やっぱり、自分の親(養父・母)
三人目の夫の父・母へへのふかかい(不可解・不快)さが
メインの愚痴の内容でした。
 
テーマが「教育」とのことですが
あまりそのへんの話題はなかった。
 
最終回なんかは、元職場スタッフへのふかかいさだったし…。
 
 
とはいえ、なんだか勉強になったというか、
内田春菊さんのニーズの背景がわかった気がしました。
 
私も以前「私たちは繁殖している」「おまえの母ちゃんbitch!」
などの感想で「愚痴が多すぎる」と書きましたが
内田春菊さんの作家性というのは
その「愚痴の細かさ」にあるのかなと。
 
しかもノンフィクションという形で
実際にあったケースを元に「こういう人物のこういう言動は変だ。」
「その変な言動の背景には、こういう思想が見え隠れしているんじゃ?」
と分析。
 
私は以前、分析どまりで終わってるじゃん、
と思ったのですが、
内田さんご本人が自身の需要をどう受け止めているかは
おいておいて、
 
これは読者が「自分だったらそれをおかしいと思うか?」
「自分だったらどう対応するのか?」
「その対応ができるということは、自分はそれを許せる人間なのか」
「なぜ春菊さんは許せなくて、自分は許せるのか」という
自分の価値基準・判断を見直す作業に有用な愚痴・分析なのだと思いました。
 
もともと彼女のように
社会通念やいわゆる「常識」というものに振り回されず
自身の価値基準を明確に形成しながら実行してきた
(春菊さんは嫌がるかもしれませんが、人はそういう人のことを
「奔放」と言う)人はなかなかいません。
 
しかもそれを数年においてノンフィクションで伝え続ける人も。
 
 
私は個人的には、社会性ってすごく大事だと思っています。
偏見や差別はどうしたってあるのだから、
自分や自分の身近な人がそれに無駄に巻き込まれないためには
外見に気を使ったり、言動に気を使ったほうが
結局邪魔されないで好きなことをできるし「オトク」だと思うからです。
 
春菊さんは自分の人生を好きに生きてるのかもしれない。
でも子供はそれに巻き込まれて「そういう文化の人」と思われてしまう。
春菊さんも子供も何も思ってないかもしれない。
でも、勝手に偏見されたりしちゃうかもしれないのです。
 
 
作中でも春菊さん、「派手な格好しているからか、
母親に見られない。誘拐犯と間違われたこともある」
「そういう人を見た目で判断する社会」と
問題提起しておられましたが、
普通だったらそれが面倒だから
「母親っぽい」格好になってしまいます。
 
私ははじめ「わざわざ茨の道を進んでいく人だなあ」と
思いましたが
私のような読者が、自分の価値基準や
ポジショニングを確認するためにも、
こういった作風の女性は必要、需要があるんだなと思ったわけです。
 
 
そしてそれはそもそも、読書や会話する意味でもあります。
 
 
なので、一つの事象を様々な観点から愚痴るというのは
賛否両論を生む問題提起の一つであって、
彼女の需要ある作風の一つなのだなあと思いました。
 
 
急いでいたため雑な文章です。
あとで修正したいと思います。