花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

毒舌・批判・絶賛あり。作者さんの意図とか考えを想像するのが好・き!

「名作」と言われるマンガ作品の共通項 ワンピースちょっと読んだ感想

​つも冗長でお恥ずかしい。
これはメモなので短いです。​

​さて。

「名作」と言われるマンガ作品の共通項。
当たり前のことだと思いますが、一応メモします。

3つあるかなと。


①キャラクターがシナリオの奴隷ではない
②展開​に納得感がある
③キャラクターとストーリーが魅力的である



①キャラクターがシナリオの奴隷ではない

​これは、「キャラクターが生き生きしている」って意味ですね。
なので、下記のようなマンガは当てはまりません。

​●記号化したキャラクタライズ
キャラクターがツンデレなのは良いのですが、ツンデレをキャラクター化させただけでは、生きたキャラクターとは言えない。

●​ストーリーのためにただレッテルを貼られている
主人公に辛い思いをさせるためだけに作られた、ただの「悪いやつ」など。

●言動がブレブレ
その場その場でキレイゴトを言っており、ワンシーンだけ見てみると悪くないんだけど、よく考えるとその理屈おかしくね!?とか、だとしたら他のシーンで言ってたコレはどうなるのん!?と思わせてしまう

●作者の自己投影キャラ
説教くさい漫画などでよくある、「これ。キャラクターじゃなくて作者を自己投影・美化したキャラじゃん」と気取らせてしまう。(そう思わせなきゃいいんだけどさ)




②展開​に納得感がある

これは「作品」として、大前提だと思うのですが。
しかし「記号化」に慣れてしまった作者と読者は、彼らの共通言語内のみの閉鎖的な作品しか描かなくなってしまいます。(同人誌的コミュニティーになってしまいます。)
それはそれで、創作活動やファン活動の醍醐味なのですが、「名作」というものとはジャンルが異なる楽しみかなと。

「納得感」というとざっくりですが、
意味合いとしては「考証がしっかりしている」とか「キャラクターの言動に矛盾が生じない」とか、そんな意味合いでOKです。



​​③キャラクターとストーリーが魅力的である

まあ結局「キャラクター」と「ストーリー」が大事、ということなのですが、そういった世界観を、記号などを使わずゼロベースで何も知らない読者に説明していくというのは難しいものです。

だからこそ「記号」を利用するのですが、それがあまりにもメタ行為になってしまうと、これまでの名作の焼き直しにしかなりません。そして、「生きた」キャラクターではなくなってしまいます。


かといってオリジナリティがあって説得力があったとしても、好感をもたれたり、「面白い」と思ってもらえなければ意味はありません。​



​…という険しい条件があるゆえ、今、多くの量産系漫画が量産されているわけです。(最近で言うと、女の子が美味しそうにご飯食べるだけのマンガとかね…。突如現れた人類の脅威と人類が戦う話とか)


こんなことを考えてしまったのは、ワンピースを読んだからなんですけど。(電子コミックで、各章の始まりだけ無料だったので)

第1話からナミ参上!までと
グランドライン?に入っていったクジラの話のあたり
だけ読みました。


正直、ワンピース全然読んでなかったんです。
連載開始当時、ジャンプ購読者でしたがジャンプも読まなくなっていったので​読まなくなりました。(ノジコさんらへん)

その後大ヒットしていきましたが、なんか長そうだな~~~と思い読んでなかったんですよね。

でも表紙はワクワクするし、これだけヒットするってことは面白いんかな?とちょっとは気になっていたんですよ。

というわけで読んだんですけど。



●1話1話のエピソード展開のお粗末さには愕然としました。

第一巻のみの感想になりますけど、これ…主人公がかっこいいとかキャラクターがかっこいいとかいう以前に「敵キャラクターの性格が最悪で、カッコワルイ」だけやん!…と。

しかもいろんなキャラクター出てきますが、幼少時代はみんな同じ性格じゃん、て思うと、キャラクターの数はあれど、ほぼ性格がみんな一緒なんですよねえ。
そんで動機がおそまつじゃん。回想としての原体験はわかるけど、それから10年以上経っているのに、何も変わってないの!?何もなかったん!?空っぽじゃん、それ…。


でもいやいやいや、これはまだ一巻。
作者もデビューしたてだから、真骨頂ではないだろう。
ということで、アラバスタ編開始の1巻も読みましたよ。



●ルフィって、どういう人格してんだ!?

クジラ起こそうとしたじゃん?仲間たちが刺激しないように…ってちゃんと話合ってたのに、めちゃくちゃ無視して、クジラに攻撃しまくる。
作中ではギャグっぽく「人の話を聞けーーーーっ!!!!」って言われてましたけど、ほんと、なんで聞かないの?やばくないか?そんなやつ。みんなよく仲間続けてるな。
そもそもルフィは人の気持ちを大事にする味方キャラクターなんじゃないの?なんで人の話を聞かず、命の危険までさらしちゃうんだろう。

結局、作中ではクジラの中に重要人物がいたので、クジラに食べられてしまったのは結果オーライだったわけですが。

その後も、すごく大事な特別なコンパスをもらったのにすぐ割って壊したりするし。(でも「もう一個あるから大丈夫だよ」ですぐ解決した)

一時のギャグやテンポのつもりなんだろうけど、ギャグになってないし、ギャグ自体が「変わった言動をするやつ」というギャグだから、「それってただのオカシイ人なんですけど…」という感じ。
でも結局主人公だから、ひどいことしてもどうにかなっちゃうんですよ~。それっておかしいよなあ~。



●ヒットした理由
しかし、ヒットした理由はわかります。
ストーリーはシンプルだし、キャラクターには表層的魅力があるし(ゾロとかかっこいいもんなあ)、船で大きな生物や大海原を大冒険している感じは、とても冒険をしているようなワクワク感があります。
一番のヒット理由は「解放感のある自然や動物をたくさん描いている」ということかもしれませんね。空や風もデザインしているというか…。ただの背景じゃない感じが。鳥山明のような、世界観自体のデザインがとても雰囲気がいいですよね。(魔方陣グルグルなんかもそうですね)



●稚拙な点
でも漫画としては色々稚拙ですねえ。

アラバスタ編に入る前に脱出劇があるのですが、アルビダ?って女海賊が「スベスベの摩擦なし」みたいなこと言って、普通の地面でスケートのように滑るのですが、全然滑っているように見えなかった。

また、ウソップが、移動したい先にオオカミがいたので「卵星」と言って生卵を投げて、オオカミが舐めている間に通り抜ける、ということをしていました。が、絵としては卵出てこないんですよ。字で「ペチャッ!」って描いてあるだけで。セリフで「卵星」って言っているから説明を省いたのかもしれませんが、「必殺卵星」とか言われたら、そういう技名なのかな?と思ったので、何を投げて、オオカミが何をなめているのか一瞬では理解できませんでした。

あとそもそもゾロが三流刀の理由がさっぱりわからん…。
絵的も役に立ってる感じしないんだけどなあ…。


なので、デザインや設定がめっちゃくちゃ良いのに、ストーリーの作り方と演出がからっきし苦手なんですね。

でもデザインできる人って今すごく少ないので。めちゃくちゃ貴重だと思います。鳥山明×ドラゴンクエストテイルズシリーズ×いのまたむつみ藤島康介みたいに、尾田×ゲームタイトル作ってみたらいいのに。
そうやって「ワンピース」ではなく「尾田」の名前を売ることができたら、ワンピースを終了させても集英社は大丈夫だと思いますけど。



死ぬほど偉そうなこと書きましたけど、名シーンを言われる「クソお世話になりました」は、見ておいたほうがいいのか、ちょっと悩んでおります。