花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

毒舌・批判・絶賛あり。作者さんの意図とか考えを想像するのが好・き!

​東京喰種 アニメ 最終話

​​
東京喰種 アニメ 最終話
 
​※かなり好意的ではない内容になりますので、大丈夫な方だけご覧ください…​

 

 
最終話に限ったことじゃないが、私はこの話を好きになれなかった。はじめはちょうどよくグロとアクションがあって
​、花澤さんの悪女演技が良くて、
それだけでアニメは見れるかなーと思って
​た。のだ​
が、ストーリーが結局女作者あるあるの(作者女か知りませんけど。女っぽい)ただのキャラ萌え説教漫画やった。
​「
いろんなジャンルのキャラ出せば1つ2つは好きなカップリングできるでしょ
​」
腐女子商法。そしてライトオタク層には「深い」「哲学的」風サブカル商法だよこれは。見ててストーリーが稚拙すぎて恥ずかしいわ。作者が自分はメンヘラですアピールしたいだけだろと。
 
 
​他​
 
①カグネのデザインがださい
これだけでも作者のマンガセンスの無さがわかる。
 
 
②キャラクターが作者の人形
アモンさんとか月島さんは特にね。人気出したいだけでエピソード足しまくっててキャラ破綻しすぎ。
 
 
③グールの設定が謎
人間しか食べられないのかと思いきや
​、
コーヒーとグールは食べられるとのこと。これ、作品の前提をくつがえす事実だと思うんだけど、どちらもスルーしてる。
 
 
④倫理的でなければ論理的でもない
最終話の「加害者になるよりは被害者になれ」という母の教えを守ってきたがゆえに
​(?)、
とんでもない拷問の被害にあう主人公。彼は拷問の最中に自問自答を重ね、大事なものを守るために加害者になることを決意する。
「加害者になるより被害者になれ」という、一見世論的キレイゴトを覆す展開になっているけど、その世論自体がそもそも、
高校生みたいな子供が自分達の世界でのみ議論しているような幼稚な前提になっている。いかにも中二病患者が好みそうな題材で、原作ファンだという人は見事ひっかかちゃってるんだろう。「加害者になっちゃいけないよ」は当たり前だけど、「被害者にならない」なんてのは
​、
生命保存の
​原則が​
大前提
​に​
あっ
​た上での話。​
道徳的には
​「
加害者になるくらいなら被害者になるほうがマシ
​」
、という論法が成り立つのはまだわかるにしろ、
​「被害者でありなさい」なんてものは生物としてありえないでしょう。それを一般論とすり替えして、しかも拷問という生き死にの超イレギュラーシーンで諭そうとするなんて、詐欺みたいなもんですよ。
 
​これがさ、内容が「これまで優しく・穏やかでいようと、踏み込むリスクや背負い込む責任から逃げてきた。でもその分、関わる人を不快にはさせなかったし、それこそ居心地の良い存在でいられるよう努めてきたし、悪人になるよりは多少損しても善人でいたい。でも、ただの善人では、このような状況下において、守りたいものを守ることはできないんだ。だから、僕は悪人になる!」​
​という話であれば、納得するし感動もあるかなと思うんですよ。更に、それだけじゃなくて、例えば進撃の巨人で言う「何かを得るために、何を失うか決断しないといけない」という、普遍性のあるテーマに落ちていれば、物語として共感性が高まると思うんですよ。「受け身の優しい人なだけじゃだめだ。人に嫌われるリスクを負ってでも、人に踏み込んでいかなければ」とかさ。でもそれがないから、作中では主人公が「悪いカッコイイヤツ」に覚醒するための言い訳にしかなってないんですよね。
 
 
ちょっと書いててごちゃごちゃしてきちゃった。
結局言いたいのは、「ズルして得する悪人よりは、損してでも善人でいるほうが人として尊い」という一般論を、この作品は「加害者になるくらいなら被害者であれ。なんてのは、クソくらえだ!大切な人を守るためには、加害者にならなきゃならないんだ!」にすり替えてしまっている。そこが気に食わない。
 
①「加害者=悪人」という図式は百歩譲ってまあわかる。が、「被害者=善人」は全然違うだろ。
 
②「多少損してでも善人=死んでも被害者」も全然違う。正当防衛ってものがあるし、善人論についても生死の場については答えなんか出せない。せいぜい「ズルして生活保護で楽するより、安月給でも大変でも労働者で居続けるぞ」くらいの損までですよ。プライドの話で済むレベル。
 
③仮に「悪人になるぞ俺は!」と真っ当な文脈と展開で主人公が決断するのはいいとして、でも拷問シーンで決断するのは間違ってる。そんな人生訓みたいなことを導き出せるような場面じゃない。拷問シーンは基本的に狂気なんだから。正常な判断が一切きかない、異常な場なんだから。
 
 
 
 
​とまあ、結局この点についてワーワー言いたかっただけなんです。
こういう、すり替えにすり替えを重ねたカッコツケまたは正当化作品、大嫌いなんですよ。女の作品って、よほど理性的な作家さん以外、だいたいここが破たんしてるんですよ。だからなのか、どちらが卵でニワトリなのかはわからないけど、女読者が自己中バカになって、自己中作家が跋扈するんだわ。​
 
 
※今調べてみたら、石田スイ男らしいです。たぶん。ごめん。
 
 
 
こういう漫画、講談社にはまずないんですよ。だいたい集英社ですよ。だから嫌なんだよ、集英社!「その場その場が面白ければいいだろ」ってスタンスだから。
 
 
あとはね、倫理的にどやねんという話。
私は、拷問とかグロとかエロとか好きですよ。耳に虫を入れようとしたところはグっときたし。ひぐらしではの爪をはがすシーンが一番好きだし、月姫のシエル先輩が不死ゆえに何回も何回も拷問実験して殺されるシーンとか、亜人の拷問シーンとかもまあまあ好きなんですよ。でもグール内ではいまいち拷問意図がわかんなくて、性癖の一言なんだろうけど、う~ん。何を見せたいのって話だよね。レ○プものとかだと、「力なき被害者女」「道具扱い」とかが、我々のフェチとマッチした場合、グっとくるもんですが。私の拷問好きはやっぱり「興味や好奇心を満たすための人間の道具扱い」があるのかな。あとは「世の中って思っていた以上に理不尽ですね…」という、ウシジマくん的な。だからそこでいくと亜人は「無駄に痛めつけるためだけに実験してる風拷問」だから、主人公がかわいそう、が先にきちゃったかな。グールの場合は、ジェイソンの趣味と金木くんの覚醒のために冗長な、かつ創意工夫の少ない鬱病患者が考えそうな展開だったので「読者的には何の意味もない悪趣味な時間」だったんですよね。花江くんの叫び声が延々と流れてて、公共の電波つかってどうなのこれは。と。なんか、花江くんの精神状態が一番気がかりなアニメでした。