読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

毒舌・批判・絶賛あり。作者さんの意図とか考えを想像するのが好・き!

「ふしぎ遊戯」渡瀬悠宇 感想 全18巻

マンガ

ふしぎ遊戯渡瀬悠宇 感想 全18巻

※ネタバレありです

 

 


また3巻まで無料だったので…。
結局全巻買ってしまいましたけど…。

小学生の頃何回も読んだので今更買いたくないと思っていたけど、意外に覚えてなかったので買ってしまった。

やはり大ヒットしただけあって、序盤はかなり面白い。
しかし後半は「んん?」という感じになってくる。


■友達からはじまり、恋人に終わる
序盤の作品の根っこになっているのは、私は「美朱と唯の友情」なのではないかと思いますが、それが後半になるにつれ、なんとも言えない感じになっていくんですね。

 

(思い違いをしている唯ちゃんは被害者でありつつも、シャレにならない犯罪めいたことをしていくので、さすがに擁護できない)

そして、最終的には主人公とその恋人、二人の物語に変容していくため、当初の「唯ちゃんを助け出そう!」という目的がかなり“ついで感”を醸し出していきます。

それと両軸に「朱雀七星士」という7人の仲間も出てきて、彼らは国を救うために仲間になっていったわけなのですが、後半は主人公とその恋人の恋を応援するために戦っており、そのために半分近くの仲間が死んでいます。

一応、「敵を倒さないと世界自体が滅びる」という目的はあったもののそのあたりの強調が足りなかったためか、「なんで恋人二人を応援するために命までかけてんの?」という不納得感はありました。

しかも、死んでいったキャラクターのうち、ヌリコとかはまだわかりますけど、ミツカケとチリコはなんで死んでいったのかも正直疑問です。。。。


■主人公とその恋人の愛が重い…
アラサーだからそう思うのであって、小~中学生が読んだら違うのかもしれません。
愛しあうのは良いんですけど、後半、恋人(男)が主人公との愛で生まれ変わるのですが、愛によって生まれ変わったので、愛が消えれば存在も消えるみたいな話になってまして、
そんな…
脅迫みたいなもんじゃん…
と思うわけですよ。

しかも「16歳だけど愛し合っているから結婚します!家族のみんな、さよなら!」というシーンがあるんだけど、なんで結婚=家族のみんなサヨナラになるの?というのも疑問。

あまりにも結婚がゴールになっているけど、まだ20歳にもなってないだろが!これから60年くらいあるんだけどと、ちょっと野暮なことばかり思ってました。笑


■少女漫画の群像劇は全員がハッピーエンドにはなりえない
ふしぎ遊戯」を通じて、すごく感じました。

読者達は、「引き裂かれる二人」とか「かなわない恋」とか「好きだけど隠し通すけなげさ」とか「我慢できなくて襲っちゃう」とか「愛されすぎて襲われちゃう」とか、大好きなんですよね。(私も好きです)

なんで、仲間が7人とかいると、どうしても恋愛的いざこざが発生するわけです。でも恋愛的いざこざって、誰も悪くないけどスッキリしようがないじゃないですか。しこりはどうやったって残ると思うんですよ。だから「他に好きな人ができた」ってなれば良いんですけど、難しいですよね。


■いや、でも本当に面白いんですよ。
後半は上記のようなやんわりした矛盾があって、キャラクターがイキイキしなくなっていくんですけど序盤はみんなが本当にイキイキしていて、作者もヌリコが死んでしまった時「私は死なせたくなかったが、キャラが一人で動いてしまった」とコメントしていて、大ヒット作品ていうのはそういうもんなんですよねえ。

それだけに後半は全員が無理に主人公達の恋を応援している感じがちょっと苦しかったですね。


いや、でも本当名作だと思います。


余談
■カキワケが上手い!
基本みんな美男美女だし、しかしちゃんと顔がカキワケできてるんですよね。
髪型だってわりとみんな似てるのにな。
しかもデフォルメで2等身にしても違いがわかるんですよ。
これがすごいなーと思って、不思議なところです。