花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

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ヒナまつり 感想 アニメ向きなのにアニメ化できないだろうなあ…

 

ヒナまつり 1 ビームコミックス(ハルタ)

ヒナまつり 1 ビームコミックス(ハルタ)

 

 ヒナまつり。面白いです。

どこかの本屋で数話試し読みというのがあり、(生徒会長立候補の会だったのですが)その時はよくある天然女子学生ギャグかよ、と思っていました。

今思えば、なぜその回だったのだろう。

ヒナは超能力が使えるので、作品紹介するならその設定がわかる回にすれば良かったのに。

 

でも絶賛されていたので買ってみたら面白かった!

まずヤナ奴がいない。これは大きい。最近のギャグ漫画は、だいたい頭のおかしいイヤな奴で笑いをとろうとするが、そういう人がいない。

リアクションも大げさすぎたりせず、リアリティがあるため逆にシュールで面白い。

 

犯罪者も出てくるが、基本的茶目っ気があって憎みきれない。

 超能力で手をつかわずにポテトチップ食べたりゲームをするなど、実にアニメ向きな描写が多い。

平和的で大衆的な、アニメにぴったりの題材と思われる。

 

しかし、アニメ化はできないだろうなあ~~~…

 

というのも、準主人公がヤクザだし、主人公のライバルが未成年でホームレス生活してるし(空き缶回収したり…)、主人公の親友は、中学生なのにバーでバーテンダーしてるし…。。。。

規制的にNGなことばっかり。というか、NGしかない。

 

 

逆にすごいなと思ったのはですね。今のご時世で「アニメ化不可能な企画」をよくスタートしたなということですよね。

今、出版大不況じゃないですか。そんな中でも、アニメもドラマも映画も、すぐ漫画を原作としようとする。エンターテイメントコンテンツは、マス文化から細分化し、藁にもすがるような状況になってきています。ジャンプみたいな大手雑誌であってもアニメ化を期待して新連載スタートするところは大きい。まして、ビームみたいなマイナー雑誌であれば、アニメ原作漫画を連載するって、すごく大きいことですよ。

 

だから、最近の漫画はほとんどがアニメ・ドラマ化を前提に…あわよくばアニメ化させるぞ…という狙いで新連載しているケースが非常に多い。(ように感じられる。)

 

読者的にも、「これがアニメになったら見ごたえありそうだあ~」などと夢想しながら漫画を楽しんだりする。

 

一種、これが 今の漫画業界のスタンダードだ。(と思われる)

 

でもこの「ヒナまつり」。

大衆受けも良さそうだし、アニメだけじゃなく、ドラマでもいけるかもしれないような題材。しかし!設定からして、どちらも無理。

 

非常にアウトロー…珍しい、なんというか欲の無いというか、だからこそニッチにこういったミニ反響を呼ぶ作品になったのかもしれない。

変わった立位置の漫画です。

 

面白いです。