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花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

毒舌・批判・絶賛あり。作者さんの意図とか考えを想像するのが好・き!

今週の ワンピースが読みにくい理由

マンガ

週刊少年ジャンプ 8号 2015年 1/19 発売号 感想 

 
◼︎ワンピース

何回も読んでみようと立ち向かっている私。

が、結局よくわからず。
 
 
◼︎一見さんに不親切
 
一つの戦闘場面に6人くらいの人間がいて、途中から見ると、知っている人がロビンさんしかいない。そして他の面々は、誰がロビンさんの仲間なのかも不明。(敵と味方のデザインの問題。トゲトゲの人は敵だなとすぐわかりましたけど)
 
人数が多いと読者も予想が難しくなるので「これからどうなる?」というワクワク感も減。
 
まあ、そりゃ「いきなり読んでも話わからんよ」、というのはごもっともだけど、「一見さん」に優しくあるべきだし(でなきゃ新規顧客が開拓できない)、
私の持論としては、「面白いマンガは切り取った話を見ても何らかの惹きつける魅力がある」と思う。
 
 
◼︎コマ遣いの指摘
 
細かいコマ割りの指摘をすると、
途中ロビンさんが敵を「ガシッ」と捕まえるところがありますよね。これで敵は「!?」とビックリするんですけど。

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順番的には
「敵が何かに捕まえられた」「ガシッ」「!?」→捕まえたもの、それはロビンさんの手だった!
というのは正しいと思うのですが、実際は
 
「ガシッ」「!?」ここがまず、でかく出てくる。そのあと、「ロビンさんが敵を捕まえた!」という絵は、フキダシに隠れてしまっている。そのため、何が「ガシッ」で「!?」なのか、一見わかりにくい。
 
つまり、「ロビンさんが、能力の手で敵を捕まえた」という情報が最も重要なのにもかかわらず、その絵自体は視線誘導させるどころか、フキダシで隠してしまっている。そのため、読者からすると「ガシッ」「!?」の後、何が起きて敵が「!?」と思っているのか、説明が欲しいのに、そのまま読むだけでは理解できない。
 
ここの問題は、そのコマでの主役が「ガシッ」という文字になってしまっていること。
ここはどう考えても、ロビンさんが敵を捕まえている絵が主役のコマなはず。
 
こういう漫画基礎がおろそかになっているのが、ワンピースが読みにくい原因。
 
 

◼︎読みにくいコマ割りをしてしまう理由

 
考えてみるに、尾田さんは「一枚絵」が得意な漫画家です。
見せ場を「どん!」とかっこ良く見せるのが、ワンピースの魅力の一つだと思います。
 
 

私が指摘した上記は、コマの無いページまるごと「一枚絵」であれば、そこまで不自然ではありません。次のコマへの視線誘導をしなくていいし、コマが大きく使えるため、絵が主役になるためです。

 
 
◼︎ベテランゆえの劣化
 
何人かの話を聞くと、ワンピースファンとしても「序盤は読みやすかったが、最近は読みにくい」とのこと。(ワンピースの魅力はキャラクターとドラマでしょうから、そこに関しては面白いと。ただ、読みにくくなっているとのこと)
 
連載作家が連載を経て、どんどん上手くなっていくのならわかりますが、なぜ劣化していくのか?ちょっと不思議でしたが、NARUTOと同じなんじゃないかと。
 
「週刊連載がキツイ。細部にこだわる余裕がなくなる。」
 
(岸本×沙村対談にて、岸本さん本人も、週刊連載という超ハードスケジュールの中で、読みにくい絵を読みやすく直す作業ができないことをジレンマとして話していました)
 
 
連載当初は、デビューしたての新人だから、試行錯誤する意欲もあれば、いつ打ち切りになるとも知れない危機感、若さゆえの体力、念願のジャンプ作家になれたという原動力、もろもろが満ち満ちていたことでしょう。
 
今はまさか打ち切りの恐怖なんてあるわけなし、
先ほど「一見さんへの配慮」なんて指摘しましたが、ぶっちゃけワンピースには新規開拓なんていらないのでしょう。もう認知度は十分だし、あとは熱心なファンが布教活動してくれるわけですし。
 
 
◼︎ブリーチみたく大ゴマ連発すれば良いのでは?
 
そんなわけで、得意な一枚絵風のイラストをコマに詰め込むことに慣れてしまった。
でもだったらさ、いっそコマなくしちゃえばいいのに。
ブリーチみたく大ゴマ連発したほうがさ。
読者的には見やすいし、尾田さんも楽しいし、でもストーリーの進み自体は遅くなるから編集部的にも嬉しいし、WinWinWinじゃないですか。
 
 
そんなことを考えましたよ。