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花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

毒舌・批判・絶賛あり。作者さんの意図とか考えを想像するのが好・き!

食戟のソーマ 11巻 感想 審査員や解説役の使い分けにより、そのバトルで何を見せたかったのかわかる

食戟のソーマ マンガ

 

食戟のソーマ 11 (ジャンプコミックス)

食戟のソーマ 11 (ジャンプコミックス)

 

 

 
出ましたね。感想遅くなってしまいましたけど…。​
 
今回すごい!と思ったのは、「審査員や解説役の使い分け」です。
これだけでも、そのバトルで何を見せたかったのか、
というのが伝わってきます。
 
他にも、
■恵ちゃんとにくみちゃんのサポート妻対決
(ソーマが準備しているときからの差し入れ合戦
 ソーマの料理へのコメントがどうでるか!?のドキドキ姿ピックアップ
 やたら恵ちゃんとにくみの二人が出てくるな~と思っていました。)
 
スペシャリテ(必殺料理)への伏線
 
なども気になりましたが、
「審査員や解説役の使い分け」について考えていきたいと思います。

 

 
 
 
■審査員や解説役の使い分け
 
実は一番感動したのがこれでして。
 
 
≪秋の選抜、これまで≫
 
●モブ(驚き役)&解説役… 極星寮の人や同級生
●審査員… 評論家や経営者など
 
 
≪秋の選抜、準決勝≫
 
●モブ(驚き役)… 本当のモブ。名前なき人。
●解説役… えりな様
●審査員… 遠月の先輩方、現役の一流シェフ達
 
 
このような使い分けによって、
キャラクターの重厚感を崩さないようにしているんだなあと感動しました。
―――――――――――――――――――――――――――
 
 
≪秋の選抜、これまで≫(カレー予選や弁当など本選)
 
●モブ(驚き役)&解説役… 極星寮の人や同級生
細かく見ると、驚き役は悠姫ちゃんやにくみが多い。
解説は丸井くん、榊さん、いぶさき君など。
田所ちゃんはどっちもやっている感じ。
 
【表現】
学園内でもレベルの高いバトルだ、ということを表現。
予選通過できなかった生徒の悔しいながら認める表現。
 
 
●審査員… 評論家や経営者など
ここはソーマの根幹でもある「リアクション」担当。
やっぱり女性の官能さで、美味しさレベルを表現しているようです。
(ギャグっぽく見えるけど、実はすごく理にかなっていると思います)
 
予選では女性陣もいましたが、
選抜本選になってくると、審査員がおじいさんばかり。
 
予選ではまだ、「フード系ライター」とか「カレー大手経営者」なので
まだ「グルメ」にはうるさくない部類。
「おいしいものはおいしい!」と一般人よりに評価できる面々。
遠月学生のレベルの高さに、続々とノックアウトされていきます。
 
 
【表現】
本選におじいちゃんしかいないというのは、
一つはこれまでの「おいしいものはおいしい!」だけではOKを出さない、
真の食通の集まり…というレベルがより上がった見せ方だと思います。
 
 
★女性がいない理由
「美味いッ!」のカタルシスを、準決勝で爆発させるためなのかな?
あるいは、より料理の「美味さ」だけでなく「巧さ」に
焦点をあてるため、カタいメンツにしたのかもしれません。
 
 
★「美味さ」からコンセプト主義へ
実際ソーマ・アリス戦なども「美味さ」以上に
「お題への考え方」や「料理のコンセプト」という
メッセージ部分の色が強かった。
 
黒木場・恵戦も「美味さ」勝負というよりは
「旨味をいかにして引き出したか」勝負だったようにも思います。
 
予選までは「美味しければOK」だったのが、
本選では「美味いのは前提、いかにお題を理解し実現しているか」に変化した。
 
だからこそこれまで使っていた
美味さ=女性リアクションの官能さ
という装置をゼロにして、コンセプトの世界にしていったのかと。
 
(美味さや官能(快楽)は、「とにかくなんでもいい、許す」という
屈服感がありますよね。コンセプトは理解する世界なので)
 
 
で、準決勝ですよ!
―――――――――――――――――――――――――――
 
 
≪秋の選抜、準決勝≫
 
●モブ(驚き役)… 本当のモブ。名前なき人。
 
★キャラクターの価値を下げ過ぎないため
おそらく、あんまり悠姫ちゃんなどを驚かせすぎると格が下がりすぎてしまうことを避けた。
他の漫画なんかだと、仲間が毎回驚き役・解説役を繰り返すと、その位置に定着してしまって、「お前は一体なんなんだ」というポジションになってしまう。
 
★にくみと恵ちゃんの気持ちを強調するため
あともう一つは、名前ありキャラクターに関しては、ソーマの結果で頭がいっぱいなにくみと恵ちゃんを強調したかったから、驚き役としては出さなかったのだと思います。
 
 
●解説役… えりな様
 
★準決勝のレベルの高さ
全然登場していないえりな様ですが、ようやくえりな様レベルの域に突入したという、準決勝のレベルの高さを現していると思います。
それと同時にえりな様のすごさ、他キャラクターとの立位置の違いも印象づけています。
 
★にくみ・恵ちゃんとの対比(3ヒロイン対比)
あともう一点考えられるのは、ソーマの心配をしているにくみ・恵ちゃんとの対比で、ヒロイン3名がこの場でそれぞれ料理人とは違う立位置で目立ってきていることも、次章への伏線になっていると思います。
 
何も考えていなくても、「えりな様、全然出てきてないなー」とか「にくみは明らかにソーマ好きだな、恵ちゃんはどうすんだろ」とかは気付いていますからね、読者は。
 
 
 
●審査員… 遠月の先輩方、現役の一流シェフ達
 
★生きざまを見せるため
おそらく現役のシェフというのが一番厳しい視点をお持ちだと思います。
評論家とは違い、料理人としての考え方や、その料理に到達するまでの難しさ、そんな人生に近い部分まで評価してしまう先輩方。
 
そういった料理人としての生きざまをみせるためにも、
この現役の先輩達、という審査員チョイスなのだと思います。
 
★「美味しい!」官能の屈服再び
そしてまた、女性が5分の4!多い!
 
これまでおじいちゃんたちで溜めてきた「美味い~~~!!」の屈服を
ここで人生の生きざまとともに爆発!
多いに盛り上げてクライマックス、決勝戦へ!
 
という素晴らしい…素晴らしすぎる構成と演出です!!
 
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なんで、秋の選抜編はこのような構成になっています。
 
 
▼予選: カレー料理
(審査員: 経営者やライターなど)
 
キャラクターみんな大活躍!
田所ちゃんも成長した!
レベルの高い遠月生!
本選進出メンバー確定!
 
 
▼本選: お弁当、ラーメン、ハンバーガー、デザート
(審査員: 評論家)
 
美味しいだけじゃない!
コンセプトを発揮させよう!
 
 
▼準決勝: 洋風のメイン一品
(審査員: 現役シェフ)
 
美味しさやコンセプトだけじゃない、
料理人としての生きざまを見せつけろ!
 
 
 
決勝戦は来月発売という12巻である程度進みそうですね。
ネタバレになると良くないのでこのへんで。