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花咲いたブタちゃん走り ●マンガ・アニメの感想・考察・レビュー●

毒舌・批判・絶賛あり。作者さんの意図とか考えを想像するのが好・き!

とりかえ・ばや 9巻まで、感想

とりかえ・ばや
さいとうちほ

最近9巻がでた、平安時代が舞台の少女漫画。

キンドルで1,2巻無料だったのではまって最新巻まで読みました。

いや、面白いです‼

一応原作がありまして、いつだろう?それこそ平安か、そのあとくらいの時代に書かれた「とりかえばや物語」だそうです。

たまたま同じ日に、同じ場所で生まれ、姉弟として育った二人が主人公。
しかもなぜか、瓜二つという。

男と女だけど、中身は逆で、男は女として、女は男として暮らしていた。

そして10代を迎え、仕事に就いたり結婚するような歳になり…

というところから本編。

男は睡蓮、女は沙羅という名前。

さて、ここからネタバレです。

この話がすごいのは、
ひとつはこんな今でも通用するような、倒錯的でワクワクする話が昔からあったんだなと!

もうひとつは、話の内容です。

男のふりしてバリバリ仕事をこなす沙羅ですが、女性と結婚するんですよ。
当時、身分もあって見目麗しく仕事もできるとなると、結婚しないほうが不自然。つってもね、まさか結婚するとは。

このへん、現代だと戸籍があるから騙せませんよね。予想外の展開でした。

更に、友達の同僚の男に気づかれて好かれて、レイプされるんですよ。

ここまではまだ想定の範囲内なんですけど、それで妊娠しちゃって、結局いろいろばっくれて出産するんですよ。流産だったけど…。

よく産む決心できたなと…。

更によくわからないことに、そのレイプ犯が、沙羅の奥様もレイプして、子供ができちゃうんです、しかも、二人も。

それで沙羅は、浮気された!でも、自分も女だから、夜のこととか何もできなかったし…と傷つく。

もう、何がなんだか!!

しかし、良いのは、みんな冷静だし、感覚が普通なんですよね。

レイプされた女二人は、そのレイプ犯に対してしっかり報復するんですよ。

このへんが破天荒ではないので、安心して読めます。あとやっぱり、主人公が健気なんですよね。

普通、レイプされて子供できて、せっかく男として昇進もしたばかりだったのに、すべてを台無しにされて…。

こんなこと起きたら、もっとウジウジしたり恨んだりして良いと思うのですが、なかなかさっぱりしているのです。

もちろん、ウジウジして自殺しそうになったりはするのですが、悲劇に陶酔しておらず、ふと…、命をたつ覚悟ができていた。というような。

他のキャラクターも基本愛らしいキャラクターばかりで、本当に嫌な人がいないのが良いなと。


さいとうちほさんの作品は華美な色っぽさが魅力ですが、だいたいシンデレラストーリーぽいというか、ご都合っぽいところが苦手でした。

(危険な関係は好きでしたけど。やっぱ原作つきがいいのかな?)

本作は、代表作になると思います!

続きが楽しみです。